南の島の「洞くつ探検」ツアー
おきなわワールド-文化王国・玉泉洞-といえば、観光用に整備された800m続く洞窟が有名ですが、実はもうひとつ、1年のうち夏のシーズンのみしか開かれないという、通称“探検洞”があるんです。
それも、洞窟探検を“ケービング・ツアー”として取り入れたのは日本で一番最初とのこと(ツアーは1986年から)。
今年のシーズンは7月18日(土)からスタートしますので、その前に、まずはどんなところなのかryuQが体験取材してきました。
“地下40メートルの世界”をご案内したいと思います。
探検ツアーというだけあって、ヘルメットにヘッドランプが貸し出され、そして赤いつなぎ(レンタル)を着て洞窟に入っていきます。
入口は、観光洞とまったく一緒なのですが、途中からコースアウト! でもご心配なく、もちろんちゃんとプロのガイドさんが付いてくれますので安心です。それにしても、こんなところに入っていくの?と思うようなところから入っていきます。(『地獄谷』と書かれた脇の穴から入っていくんですヨ)
照明の無い洞窟の穴をくぐると、ヘッドランプの明かりだけになり、しばらくは暗く感じますがそのうち慣れてきます。そこが案外広い空間であることがわかりました。長い年月をかけて浸食し、楕円形に空間が広がっていました。
そして、本当の旅はここからです。そのすぐ脇からさらに洞窟の内部へと入っていきます。さらに奥へ進み、“地球の内部”へと入っていくような不思議な感覚です。
かなり腰を低くして20メートルほど進まなければならないところがあります。なるほど、ヘルメットの傷の意味がなんとなくわかってきました…。
そこを越えてしまえば、様々な鍾乳石がみえてきます。下から山のように尖っている『石筍(いじゅん)』と上からぶらぶら下がっている『つらら石』など。さらにその『つらら石』の先をよくみると、半透明な筒状になっていて水がしたたっています。それを『ストロー』というそうです。
観光洞はあらかじめポイントが照明で照らされているけれど、探検洞では自分が照らしたいスポットを自分の視点で見つけられるところも面白いはず。きっと、いろんな発見もあることでしょう。
そしてこの鍾乳洞には水が流れているのですが、水の中を進まなければならないところが何カ所かあります。最大の難所ともいえる場所は、大人でも胸のあたりまで水に浸からなければならないところもあるんですね!その冷たさに思わず「きゃ〜!」という声が洞窟内をこだまします。
この難関がまた、親子連れやカップルには、絆や信頼を深めるコミュニケーションのチャンス。子供たちに“頼れるお父さん”をアピールして、一気に株を上げる見せ場でもあるようですよ。
水から上がると、ようやく腰を落ちつかせられるところがありました。
ところがここで、ガイドさんから「はい、ヘッドランプの灯りを切ってください」との指令が…。電源スイッチを切ると本当に真っ暗闇で、すぐ隣の人さえどこに居るのかわかりません。
そのうち、水滴や水が流れる音だけがよく聞こえてきました。まったく何も見えないのに、でも不思議と恐怖や不安はありません。
このまま暗闇の中で、この道一筋のガイドさんにインタビューしてみることにしました。きっとそのほうが気持ちも入るだろうと思ったからです。
——洞窟を探検することの醍醐味を教えて頂けますか?
ガイド・大岡氏:地球のお腹にいる雰囲気を感じさせてもらって、ちょっとしたエネルギーみたいなものが注入されるような感じがします。
——“地球のお腹にいる”という表現、なるほどそうですね。
ガイド・大岡氏:元々、自然も人間も同じもの。勝手に分けているだけで本当は同じ。こういう場所に来ると、あらためて一体感を感じられる。
——なかなか深い話をされますね。
ガイド・大岡氏:地球も宇宙の塵から生まれて今に至っているわけですものね。だから元は同じ。
こういう話は、子供たちからは「当たり前じゃん!」って言われてしまうだけなので(笑)、そういう感覚を忘れかけた大人たちにはこんな話もしています(笑)。
ガイド・大岡氏:地上ではいろんな心配事とかある訳ですけど、それを一切忘れて、洞窟をただ味わう。そうすると、生きている実感が湧いてくる。
——生きている実感ですか。
ガイド・大岡氏:光がある、空気がある、って当たり前すぎますけど、洞窟という環境から自分たちの生活圏に戻ってきた時に、太陽の光を浴び、「本当に還って来られた〜!」と生きている実感を感じられる。そんなツアーをいかがでしょう。
探検ツアーには5歳から参加可能。これまでの最高齢では、80歳のおばあちゃんが洞窟探検ツアーに参加して楽しんでいったのだとか!
「一生に一度、こんな体験をやってみたかった」と喜んで帰っていったそうですよ。
>>あそんじゃおきなわ特集記事へ
>>【あそんじゃおきなわ】夏季限定!おきなわワールド南の島の洞くつ探検プラン
※さらに詳しくは公式ブログ『南の島の洞くつ探検』にて
http://minaminosimanodoukututanken.ti-da.net/
(取材: KUWA)
【ryuQ最新記事】
今月のryuQプレゼント!!
プレゼント情報をもっと見る>>
今月のryuQプレゼント!!
プレゼントの応募は下記の応募フォームからご応募ください。
※酒類のプレゼントへの応募は20歳未満の方はご応募できません。
応募フォームはこちらから
ryuQは携帯からでも閲覧できます!!
ブログランキング【くつろぐ】
ランキングはこちらをクリック!人気ブログランキング【ブログの殿堂】
にほんブログ村 沖縄情報
この記事へのコメント
楽しそうですね。
この夏、息子と是非参加してみたいです。
この夏、息子と是非参加してみたいです。
Posted by 沖縄人シーカヤッカー at 2009年07月17日 12:01
てぃーだな特集新着記事
お気に入り
QRコード
読者登録(更新のお知らせ通知)
アクセスカウンタ
ryuQ特集記事>検索
バックナンバー
ryuQプロフィール
ryuQ編集室
カテゴリー
観光・レジャー (70)
グルメ (29)
ビューティー (6)
アウトドア・スポーツ (3)
エンターテイメント (6)
沖縄の芸能・文化 (36)
ビジネススタイル (1)
暮し生活 (41)
趣味・遊び・お得 (100)
健康・医療 (3)
沖縄の人々 (196)
ペット・アニマル (12)
沖縄の匠 (10)
THE泡盛 (14)
壁紙 (57)
ショップ紹介 (29)
三線 (15)
ECOライフ (8)
戦争と平和 (16)
スピリチュアル (11)
沖縄のスポーツ (11)
CD新譜情報 (35)
映画情報 (23)
南島詩人・平田大一『シマとの対話』 (75)
ryuQ編集部から (4)
琉球百科シリーズ (163)
エイサー (10)
写真でみる沖縄 (7)
新製品情報 (8)
過去記事・月別に表示